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円相7

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円相7
2023年11月3日刊行
税込価格1,100円 A5版120ページ
発行 DOORbooks



巻頭写真 有田耕太朗:日常のほとんどが自分の部屋での時間。それ以外は大学へ歩いて通い、近所に必要なものを買いに行く。光への感応が人一倍鋭敏な感性が捉えた、身近な風景に見る光を捉えたスナップ。

論考的エッセー「この人を見よ」 小倉健太郎:新たな小さな家族の誕生によって、より「生」の本質を探るべく、今回は中村哲の「生」を見つめる。宗教への問いも含めて、どこまでも自分を小さくして「生」を捉えることを、中村に継ぐにはと、問い続けた意欲作。

哲学「スピノザ直観知についての試論 」佐々木晃也:スピノザ哲学の中での直観知とは?前回に続き紐解いていく。極めて特殊な自己意識の経験たる直観知から「自由」はどのように規定されているのか。著者の具体例も含めてスピノザが論じた自由を考察していく。スピノザの自由を語る際に避けて通れないスピノザの「人間と神」が登場する。欲望の世紀に突入して今に至る私たちが、幾重にも通念を塗り変える契機を大いに含んでいる。

「多貴さんからの手紙」:芦屋のパンの名店べっカライビオビロート店主の妻であり接客を担当する松崎多貴さんからの手紙を掲載。日常や旅先で不意に訪れた浄福感について、素直でありのままが綴られて、そこに見える自分を横に置いて世界に預ける姿勢に、神秘へ至る一つの確かな道を感じさせる。

短編1「フランボワーズ」高橋香苗:平板な日常を真面目に送る主婦にも、不意に惑い溺れる状況はやってくる。自分の感情ではどうにも制御できなくても、まるで「これを見よ」と目を覚まさせる瞬間がくるのは何の働きなのだろうか。理性的な力を超えたものに身を置く主人公の振る舞いを描く
短編3「クープランを聴く人」高橋香苗:今まで会わずにいたのに、突然、この人に会わないといけないと、再会へ向かう意志が生じる。そうして何十年ぶりに会いに行った年上の女性との再会がもたらしたもの。

本文中 絵 川上陽介
その他エッセー 高橋香苗

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